※FX手法にカテゴリしている記事は全て筆者の独断と偏見、経験によるものであり、それ以上の根拠はありませんので注意してください。投資は自己責任で!
始めた頃の手法との出会い
手法に関する最初の記事として少し昔話から。
僕がFX取引を始めたのはまだ大学生の頃。
興味本位で始めたFXを本当に上か下かの2択だけだと思っていた日々。
当然、まったく勝てるわけもなく、それでも何とかしたいと「勝てる手法」を探し始めていました。
その頃は「ミセスワタナベ」なんて言葉もメディアに大きく取り上げられ、いわゆる日本の主婦層でFXトレードを行い、大きい利益を得ている人たちがいると報じられていました。
なので、ネットでFXの手法やブログを漁っていると主婦が運営しているところがけっこうあったんですよね(今もいっぱいあるかな?)
頭も悪い僕には細かい数値を出している手法などには興味が持てず、何か単純なやり方、かつ爆益が目指せるようなものはないかと探していました(本当に頭が悪い)
うーん、何か簡単な手法はないかな?
あるよ、これだけでポンド円爆益いけます!
え、殺人通貨ともいわれるポンド円で!?
殺人通貨という事はそれだけ利益も大きいんですよ!
しかも単純移動平均線だけ使うので初心者でも簡単!
最初は全然利益出せなかったですが、このことに気づいてから為替の利益だけで生活できるようになっちゃいました!
こんな風に書いてあったんですよね。
しかも自分と同じく、最初は負け組。
そんな人が上手くいったなら自分も利益取れるようになるかも!
こうして書いてみると未だにTwitterでは同じような文言で初心者をサロンかなんかに誘おうとしている人たちがいますね。。。
僕が見たこの人は手法は公開するのにお金は取ってなかったのでまだ良心的だったのかもしれないです
(オフ会みたいな食事会を開催して参加費は取ってましたけど)
驚きのその手法とは
先に断っておきますが、この手法(というかインジケーター)自体はめちゃくちゃダメなのか?といわれるとそこまで悪いものではありません。
では何が悪いのか。今なら明確に答えられます。
「それ一つでエントリーするには根拠が薄すぎる」
利確も今思えばかなりぼんやりしてましたね、後述しますけど。
手法自体はめちゃくちゃ簡単です。
15分足に単純移動平均線の期間75で設定し、表示されたラインにタッチしたら逆張りエントリー
たったこれだけですw
荒れ狂うポンド円に対して15分足のみで立ち向かうのです!
でも75SMAって時間足によっては効いたりすることもちゃんとあるので、この通りにやった僕はまぁ勝ったり負けたりになるわけです(優位性全くないけど)
考えてみてください、今までずっとマイナス表記だった損益欄がプラスになることもあるんです!!
初心者が心躍らせるなんて、この程度で十分なんです。
めちゃくちゃヤバいですよね(僕の頭)
ちなみにぼんやりしていた利確の仕方はもっとすごいです。
30pips取れたら利確だの、ポンド円は100pips取れる時もあるからそのまま持っててもいいだの、ボリンジャーバンド表示させて1σタッチで安牌利確、勝負するなら2σまで保持。
バラバラにもほどがある…
一応、損切りはしろとは言ってましたがそれも大分バラバラ。
同じく30pipsで損切りしろだの、こないだ200pips取れたから100pipsまで耐えるだの、ボリバンの(ry
意味わかんないですよねw
それでも当時の僕は信用してました。
なぜならその人は勝ってたから(と書いていたから)
僕よりも利確は的確に、損切りは僕よりも早く。
なので利益は残る。
つまり悪いのはそのあたりが下手な自分のせいだ!
(おめでとうございます、養分の誕生です)
自分が下手なのは間違いないですが、そもそもこんなんじゃ勝てるわけないんです。
移動平均線もボリンジャーバンドも上手に使えば勝てるでしょう。
要は使い方の問題なんです。
タッチしたら即エントリーの是非
少なくとも今の僕はタッチして即エントリーに優位性は見つけられません。
だってずっと負けたし
当たり前ですけど、例えば上がってたものが下がってきて移動平均線に戻っている時点で短期的には下の流れなんですよね。だから上位足を見て大きな流れに沿っているのかを見るようにしてました。
それでも負けます。
相手は荒れ狂うポンド。
いったん出た勢いが止まるのにはそれなりに根拠が必要です。
それを無視してラインタッチ→逆張りエントリーなんて損切り幅を相当持ってもキツイと思います。
水平線でのエントリーもそうですが、タッチして即エントリーではなく、
タッチ→その価格での攻防が始まるか(勢いが止まるか)→きっちり反転するか(また戻ってくる可能性は?)→明確に反転してそっちに勢いが出始めた→エントリー
これが最低限必要ですよね。
最初にも書きましたが何より根拠が少なすぎる。
エントリーにしても利確・損切りにしても。
この当時はトレンドラインも水平線も使ってないですし、インジケーターで使ってたのは本当にボリンジャーバンドくらいでしたかね。
この頃は国内口座でもレバレッジ100倍まで出来たので、少ないバイト代からでも多少の取引はできましたが、さすがにやられすぎて一度退場したのを覚えています。
まとめ
勝てる手法って世の中いっぱいあると思います。
でも簡単じゃないんですよ。
シンプルなやり方はあると思います。
でも、シンプル=簡単 ではないんです。
色んなものの相関で通貨の価格って決まっていきます。
指標結果、要人発言、テクニカルポイント、通貨強弱、ロンドンの悪戯←
全部を追えないにしろ、絞ったならその中で優位性を見つけてやらないといけないんです。
この当時の僕の何が一番悪かったか。
それは他人を鵜呑みにして自分で考えることを放棄したことです
お金は欲しい、でも苦労はしたくない。
みんな同じです。
そんな大半の人は負けていくので、どこかで自分がしっかり考える必要があります。
それでもなかなか結果が出ないかもしれません。
でもやるしかないんです。
人生だって何の保証もされてないんだから。
少しでも参考になれば幸いです(*’ω’*)
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